(English version will be uploaded as a separated article)
日本人の友達が漢字を忘れて、自分が教えたいけど書いてあげられない状況のとき、部首や他の漢字の一部を使って教えられます。 たとえば「報」という漢字なら、 「左は”幸せ”、右は”洋服”の”服”の右側だよ」とか 「罰」という漢字なら、 「”あみがしら”に、左下は”言う”、右下は”りっとう”だよ」とかですね。 前に習った漢字にある部分や、基本の部首を組み合わせて漢字を覚えています。 当然ですが、0から覚える漢字は、知っている漢字が多くなるほど少なくなります。 日本の国語の授業で1年生で習う漢字80と、 日本語の初級教科書として有名な「げんき」と「みんなの日本語」で 書いて覚えた方がいいと言われる漢字の最初の80を比べてみました。 国語の授業で習う漢字80のうち 「げんき」にある漢字数・・・47 「みんなの日本語」にある漢字数・・・42 どちらの教科書でも「覚えた方がいい漢字」として扱われていない漢字はこちら。 雨、王、音、花、貝、玉、空、犬、糸、字、耳、森、正、夕、石、 早、草、足、村、竹、虫、名、目、立、力、林 日本語を習う人は「玉」や「糸」を最初に知る必要がないとは確かに思います。 個人的な考えですが、他の漢字の一部としてよく使われているなと思うものが多いと思います。 それらは他の漢字を覚えるのにとても便利です。 日本語学習者の多くは、「貝」より、頻出動詞のひとつ「買う」や 「会社員」という単語で使われる「員」を先に覚えます。 私たち日本人にとっては、「買」は 「目をよこにした部首と貝」ですが 日本語学習者にとっては「貝」が「”買う”の下の部分」なのです。 どういうことかというと、 日本人が漢字を習うときは足し算ですが 日本語学習者の漢字学習の初期から中期では、よく引き算が起こっているということです。 日本語の授業では、漢字の学習の時間があまりない場合がほとんどです。 もし書けるようになりたい生徒がいて、その生徒の漢字学習の効率の良さを長い目で見たとき、 少なくとも小学校1年生の漢字のうち「糸」や「貝」など部首でよく使われる漢字については 他の漢字を覚えやすくするために紹介したほうがいいのかな、と思いました。
0 Comments
Leave a Reply. |
Takae
Job: Japanese teacher, English tour guide Archives
March 2023
Categories |